28日、東京競馬場で行われた根岸S(4歳上、GIII・ダート1400m)は、
村田一誠騎手騎乗の11番人気(単勝55.9倍)
ビッググラス(牡6、栗東・
中尾秀正厩舎)が、先に抜け出した1番人気
シーキングザベストをゴール前で交わし、1.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分23秒5(良)。さらにハナ差の3着に12番人気
ニホンピロサートが入った。3連単は410,370円の波乱となった。
勝った
ビッググラスは
父エルコンドルパサー、母は
JRA4勝の
ドラゴンリリー(
その父イブンベイ)という血統。半兄に
ビッグドン(
白山大賞典-交流GIII・2着、百万石賞-金沢、北國王冠-金沢、
父ブライアンズタイム)がいる。
03年12月に、デビューから6戦目で勝ち上がると、
樅の木賞(2歳500万下、ダート1700m)も連勝。04年
シャングリラ賞(3歳上1000万下・ダート1600m)を勝った後は伸び悩んだが、昨年は8戦3勝2着3回3着1回という安定した走りを見せ、12月16日のアク
アルミナスS(3歳上1600万下・ダート1400m)に勝ちオープン入り。前走は
京都金杯(GIII)14着で、今回が初重賞制覇となった。通算成績28戦7勝(重賞1勝)。
鞍上の
村田一誠騎手は97年のデビュー以来、重賞127回目の騎乗にして
JRA重賞初制覇。管理する
中尾秀正調教師も04年の初出走以来、重賞12回目の出走で重賞初制覇となった。
また、
エルコンドルパサー産駒は
ヴァーミリアン(ラジオたんぱ杯2歳S-GIII)、
ソングオブウインド(
菊花賞-GI)、
アロンダイト(
ジャパンCダート-GI)に続き4頭目の
JRA重賞勝ち馬となった。母の父に
イブンベイを持つ馬が
JRA重賞を勝ったのも初めて。