JRAは28日、
中央競馬の平地重賞競走の格付け表記について、国際セリ名簿基準委員会(ICSC)が定めるパートI国の基準に従い、国際格付け(G)を持つ競走とそれ以外の競走(Jpn)とに分類することを発表した。
ICSCが定める基準は、(1)外国調教馬が出走できる国際交流競走であること、(2)過去3年間のレースレーティングの平均が基準(GI=115、GII=110、GIII=105)を満たしていること、(3)新設後3年間の競走実績があること、の3つで、これらを満たされない競走は「G」の表記を使用できないことになる。
これまでのGIレース全22のうち、
日本ダービーや
桜花賞など3歳クラシックレース全てと、2歳戦、昨年新設されたばかりの
ヴィクトリアマイルを含む計10Rが「G」から「JpnI」の表記に変更されることになる。交流重賞も同様で、
東京大賞典や
名古屋大賞典など地方で行われる交流重賞は全て「Jpn」表記になる。
なお、この変更は07年からで、06年までのレースについては現状通りの「G」表記になり、既に行われた今年の競走でも基準に満たないレース(ス
プリングS)などは「Jpn」表記になる。
また、
JRAホームページや馬券、ウインズ、競馬場などでの表記については各システム、プログラムなどの改修が必要になるため、全面的な変更は08年末になる予定。
【
JRA平地重賞競走の表記内訳】
I(22レース)…GI(12)、JpnI(10)
II(34レース)…GII(16)、JpnII(18)
III(65レース)…GIII(31)、JpnIII(34)
計(121レース…国際格付け(59)、それ以外(62)
【現GIレースの表記一覧】
◆GI
フェブラリーS
高松宮記念天皇賞・春安田記念宝塚記念スプリンターズS天皇賞・秋エリザベス女王杯マイルCSジャパンCダートジャパンC
有馬記念◆JpnI
桜花賞皐月賞NHKマイルCヴィクトリアマイルオークス日本ダービー秋華賞菊花賞阪神ジュベナイルフィリーズ朝日杯フューチュリティS