JRAは2日、3月30日の
高松宮記念(GI)7着の後、左前脚の腱が一部断裂していることが判明し、引退が検討されていた
フサイチリシャール(牡5、栗東・松田国英厩舎)が、同日付けで
JRA競走馬登録を抹消したと発表した。今後は種牡馬となる予定だが、繋養先については未定となっている。
フサイチリシャールは、
父クロフネ、母は99年4歳牝馬特別・西(GII)など重賞4勝を挙げた
フサイチエアデール(
その父サンデーサイレンス)という血統。半姉に05年クイーンC(GIII)を制した
ライラプス(
父フレンチデピュティ)がいる。03年セレクトセールにおいて9900万円(税抜)で落札されている。
05年9月にデビュー。2戦目の未勝利から萩S(OP)、重賞初制覇となった東京スポーツ杯2歳S(GIII)まで3連勝。続く
朝日杯フューチュリティS(GI)も制し、4連勝でGIタイトルを手にした。翌年は期待されながらも、
皐月賞(GI)5着、
NHKマイルC(GI)6着、
日本ダービー(GI)8着と敗退。その後も勝ち星から遠ざかっていたが、新設重賞として行われた06年阪神C(GII)を8番人気で制し、1年ぶりの勝利を飾った。今年は
阪急杯(GIII)から始動し8着に敗れた後、前走の
高松宮記念に出走し7着に終わっていた。通算成績24戦5勝(うち海外1戦0勝、重賞3勝)。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。