21日、京都競馬場で行われた
マイルCS(G1・芝1600m)は、
池添謙一騎手騎乗の1番人気
デュランダル(牡5、栗東・坂口正大厩舎)が、後方2番手追走から3角過ぎで徐々に進出し直線は大外に持ち出すと、中団追走から先に抜け出した4番人気
ダンスインザムードを2馬身差し切り快勝した。勝ちタイムは1分33秒0(良)。さらに1.1/4馬身差の3着には後方待機から外に持ち出した5番人気
テレグノシスが入った。
2番人気に支持された
ファインモーションは、3角過ぎまで
デュランダルと同じ位置取りだったが、直線は馬群をさばく勢いがなく9着に敗れた。さらにスタートで出遅れた3番人気
ラクティは、3角手前で好位に取り付くも直線半ばで失速し14着に敗れた。
勝った
デュランダルは、
父サンデーサイレンス、
母サワヤカプリンセス(
その父ノーザンテースト)という血統。全兄に99年中日スポーツ賞4歳S(G3)を制した
サイキョウサンデー、全姉に
JRAで5勝を挙げた
マルカサワヤカがいる。昨年の
スプリンターズS(G1)で、
サンデーサイレンス×
ノーザンテーストの配合馬としては初のG1制覇を飾ると、続く
マイルCSも制し、昨年の
最優秀短距離馬に輝いた。今年初戦の
高松宮記念(G1)は、
マイルCS以来の休み明けながらも1番人気に支持されたが
サニングデールの2着。次走に予定していた
安田記念(G1)での巻き返しが期待されたが、右前脚に裂蹄を発症し休養入り。秋初戦となった前走の
スプリンターズSでは、不良馬場ながら後方から追い込み
カルストンライトオの2着に入っていた。今回の勝利がG1・3勝目で、通算成績15戦8勝。
ニホンピロウイナー(84、85年)、
ダイタクヘリオス(91、92年)、
タイキシャトル(97、98年)に続き、史上4頭目の同レース連覇となった。
鞍上の
池添謙一騎手は、
ニホンピロウイナーの河内洋元騎手(現調教師)、
ダイタクヘリオスの岸滋彦元騎手に続き、史上3人目の同レース連覇を達成した。
JRA・G1は
スイープトウショウで制した今年の
秋華賞に続き5勝目。
JRA重賞は通算14勝目。管理する坂口正大調教師は、昨年の
マイルCSに続き
JRA・G1は9勝目。重賞は通算22勝。