29日、
大井競馬場で行われた
東京大賞典(3歳上、交流GI・ダート2000m、1着賞金8000万円)は、圧倒的1番人気(単勝1.3倍)に推された
武豊騎手騎乗の
ヴァーミリアン(牡5、栗東・石坂正厩舎)が、道中は好位の外を追走。直線に向いて2番人気
フリオーソを交わすとリードを広げ、同馬に4馬身差をつけ完勝した。勝ちタイムは2分03秒2(不良)。さらに5馬身差の3着には4番人気
メイショウトウコンが入った。
勝った
ヴァーミリアンは、
父エルコンドルパサー、母が
JRA1勝の
スカーレットレディ(
その父サンデーサイレンス)という血統。半兄に05年東海S(GII)など重賞3勝の
サカラート(牡7、栗東・石坂正厩舎、
父アフリート)がいる。
04年ラジオたんぱ杯2歳S(GIII)を制すなど、3歳秋までは芝の重賞戦線で活躍。ダート転向後は05年
浦和記念(交流GII)、06年
ダイオライト記念(交流GII)、06年
名古屋グランプリ(交流GII)と交流重賞で勝ち星を重ね、今年1月の
川崎記念(交流GI)を6馬身差で圧勝してGI初制覇を飾った。秋はドバイワールドC(首G1)4着以来、7か月ぶりの実戦となった
JBCクラシック(交流GI、大井)を快勝。続く
ジャパンCダート(GI)をレコードで制してここに臨んでいた。通算成績21戦10勝(うち地方6戦6勝、海外1戦0勝、重賞8勝)。
鞍上の
武豊騎手は02年
ゴールドアリュール、03年
スターキングマンに続くこのレース3勝目。管理する石坂正調教師はこのレース初勝利。
JRA所属馬は交流GIになった97年以降7勝目となった。また、
JBCクラシック・
ジャパンCダート・
東京大賞典の3連勝は史上初の快挙となる。
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。