24日、
大井競馬場で行われた第32回
帝王賞(4歳上、交流GI・ダート2000m、1着賞金7000万円)は、
武豊騎手騎乗の1番人気(単勝1.6倍)
ヴァーミリアン(牡7、栗東・石坂正厩舎)が、好位追走から2番人気
フリオーソの追撃を振り切ると、同馬に3馬身差をつけ快勝した。勝ちタイムは2分03秒6(不良)。さらに5馬身差の3着に4番人気
ボンネビルレコードが入った。
勝った
ヴァーミリアンは、
父エルコンドルパサー、母が
JRA1勝の
スカーレットレディ(
その父サンデーサイレンス)という血統。同厩の半兄に05年東海S(GII)など重賞4勝の
サカラート(牡9、
父アフリート)がいる。
07年1月の
川崎記念(交流GI)でGI初制覇を飾ると、同年の
JBCクラシック(交流GI、大井)、
ジャパンCダート(GI)、
東京大賞典(交流GI)も勝ち、
JRA賞最優秀ダートホースに輝いた。昨年はフェブラリーS(GI)、
JBCクラシック(園田)を制し、
ジャパンCダート、
東京大賞典では
カネヒキリの3着、2着に敗れている。今年初戦のフェブラリーSは6着で、今回はそれ以来約4か月ぶりの出走だった。今回の勝利で
シンボリルドルフ、
テイエムオペラオー、
アドマイヤドン、
ディープインパクト、
ブルーコンコルド、
カネヒキリに並びGI・7勝目となっている。通算成績28戦13勝(うち地方9戦8勝、海外2戦0勝、重賞11勝)。
鞍上の
武豊騎手は05年(
タイムパラドックス)に続くこのレース2勝目。管理する石坂正調教師はこのレース初勝利となった。
【
武豊騎手のコメント】
「昨年末も頑張ってはいたが、物足りない成績だった。勝利から遠ざかっていたので、なんとか復活してほしいという気持ちだった。馬の状態も最高によかった。スタートも良く、いいポジションでレースを運ぶことができた。直線の手応えも抜群で、
ヴァーミリアンらしいレースができた。完勝です! 7歳になっても衰えはありません。これからますます活躍が期待できます」
【石坂正調教師のコメント】
「勝ちたいと思ってその通りに勝ってくれた。
ヴァーミリアンはあんなものじゃないと思っていたし、まだまだ衰えはない。若いころと違いレースがうまくなったし、3コーナー過ぎで勝てると思った。今後、夏は休んで秋に備えたい。ここ2年と同じくJBCから
ジャパンCダートに向かいます」
※重賞の格付けは当面、従来の表記を使用致します。