現地時間10日、米・ベルモントパーク競馬場で行われた第55回ピーターパンS(3歳、米G2・ダート9f、9頭立て)は、K.デザーモ騎手騎乗の1番人気
カジノドライヴ(牡3、美浦・
藤沢和雄厩舎)が、遅れ気味のスタートから徐々に進出。4角先頭から直線で後続を突き放し、
ミントレーン
Mint Laneに5.3/4馬身差をつけ圧勝した。勝ちタイムは1分47秒87(良)。さらに1/2馬身差の3着にレディーズ
エコー Ready's Echoが入り、
スパークキャンドル(牡3、美浦・
藤沢和雄厩舎)は2番手追走も徐々に後退し6着に敗れた。
勝った
カジノドライヴは、
父Mineshaft、母がデムワーゼルS(米G2)勝ち馬
Better Than Honour(
その父Deputy Minister)、祖母がケンタッキー
オークス馬
Blush with
Prideという血統の米国産馬。半姉に昨年の
ベルモントSなど米G1・4勝のラグストゥリッチズ
Rags to Riches(牝4、父A.P.Indy)、半兄に06年
ベルモントSを勝ったジャジル
Jazil(牡5、
父Seeking the Gold)がいる。06年キーンランド・セプテンバー
イヤリングセールにて95万ドルで落札されていた。
今年2月23日、京都競馬場で行われた新馬戦(ダート1800m)で2着に2.3秒の大差を付ける圧勝でデビューを飾っていた。通算成績2戦2勝(うち海外1戦1勝、重賞1勝)。
日本調教馬のアメリカダート重賞勝利は史上初の快挙。
カジノドライヴは今後、現地時間6月7日にベルモントパーク競馬場で行われる
ベルモントSで、同レースの3きょうだい制覇を目指す。
【
藤沢和雄調教師のコメント】
「久々の出走でしたが、とても良いレースをしてくれました。これからまだまだ良くなっていくと思います。次走が本当に楽しみになりました」
【K.デザーモ騎手のコメント】
「すごいレースでした。とにかく素晴らしい能力を持った馬です。これから競馬ファンを大いに楽しませてくれると思います」