現地時間16日、米・ピムリコ競馬場で行われた米3冠第2弾・第134回
プリークネスS(3歳、米G1・ダート9.5f、13頭立て)は、C.ボレル騎手騎乗の1番人気
レイチェルアレクサンドラ Rachel Alexandra(牝3、米・S.アスムッセン厩舎)が、スタートから先手をとると、直線に入って早めに後続を突き放し、
ケンタッキーダービー馬
マインザットバード Mine That Birdの追撃を1馬身差抑え逃げ切った。勝ちタイムは1分55秒08(良)。さらに1/2馬身差の3着にマスケットマン
Musket Manが入った。
勝った
レイチェルアレクサンドラは、
父Medaglia d'Oro、
母Lotta Kim(
その父Roar)という血統の米国産馬。昨年5月にデビューし、2戦目で初勝利。昨年11月の
ゴールデンロッドS(米G2)で重賞初制覇を果たすと、フェアグラウンズ
オークス(米G2)、
ファンタジーS(米G2)も制し、前走のケンタッキー
オークス(米G1)はレース史上最大着差となる20.1/4馬身差をつけて圧勝していた。前走後、売却され馬主が変更されたことに伴い、H.ウィギンス厩舎から現厩舎へ移籍していた。通算成績11戦8勝(重賞5勝)。
牝馬が
プリークネスSを制したのは1924年のネリーモース Nellie Morse(
ベガや
バンブーエールなどの祖)以来85年ぶり5頭目。また、鞍上のC.ボレル騎手は
マインザットバードで
ケンタッキーダービー(米G1)を制しており、同年の牡馬2冠を異なる馬で制したのは史上初の快挙となった。