◆中山巧者の馬券的な魅力が増す有馬記念 年中行事のひとつとして、私は有馬記念で「その年の中山古馬G2好走馬」を買うことにしている。過去の有馬記念を振り返っていただければ分かるように、この該当馬からは人気薄激走馬が出ることがあるからだ。秋G1は天皇賞秋→ジャパンカップの結果をもとに人気が形成されるので、中山巧者の馬券的な魅力が増すということもある。
そこで今回は改めて、各G2ごとに「好走馬の、その年の有馬記念成績」をまとめてみることにしよう。対象期間はちょっと長めに取って20年だが、中山以外で施行されたG2や、同じレースでも格付けがG3だったケースは含まない。
まずは各G2の優勝馬から。
G2レース名 勝馬の当該年有馬記念成績 単回収率 複回収率
AJC杯 1-3-3-6 402% 385%
中山記念 1-1-1-2 44% 692%
日経賞 0-0-0-5 0% 0%
オールカマー 2-1-0-6 605% 147%
ステイヤーズS 0-0-0-6 0% 0%
AJC杯は
マツリダゴッホ(07年)の単穴に加え、
アメリカンボスと
エアシェイディで回収率を伸ばした。中山記念はこちらも同年に勝っていたアメリカンボスに加え
ダイワテキサスの複穴が効いて複勝回収率がすごいことに。日経賞は同距離でありながら馬券に絡んでおらず、ステイヤーズSは時期が近いがこちらも成功例が無い。オールカマーはやはり07年のマツリダゴッホ一発で回収率が伸びている。
ちなみに「同年の中山G2で2~3着」という条件でも、日経賞3着があったマツリダゴッホのおかげで単勝回収率はプラス(142%)となり、日経賞2着のあった
タップダンスシチーと同3着のあった
アドマイヤモナークのおかげで複勝回収率もプラス(191%)となる。
今年は日経賞以外の勝ち馬がすべて揃い、そのうち
ダノンバラードはオールカマーでも3着。また
アドマイヤラクティがAJC杯で3着している。
私の◎も、これらの馬の中から選ぶ予定だ。
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次回の更新は、年明けの1/2(木)になります。